教科書が読めない子ども


「ロボットは東大に入れるか」のプロジェクトディレクタで
ある新井紀子氏は、全国2万5千人の基礎的読解力の調査も
行っている。

「ロボットは東大に入れるか」プロジェクトは、AI技術を使
って大学入試問題に挑戦する取り組み。
大学入試の模擬試験を受験し、国公立大学172校中23大学、私
立大学584校中512大学で合格可能性80%以上の成績を収めた。

AI技術で何ができ、何ができないかを探り、社会や人間がど
う対応すべきなのかを考える契機とすることもプロジェクト
の狙いの一つ。

新井氏は、少なからぬ仕事がAIに取って代わられると予想さ
れる中で、人間に残る仕事は、「高度な読解力と常識、人間
らしい柔軟な判断が要求される分野」としている。

この観点で、基礎的読解力の調査が行われたのだが、その結
果、

 学力中位の高校でも、半数以上が内容理解を要する読解
 ができない

という衝撃的な事実が判明したという。
AIに代わられない仕事を担う能力が十分でないということは
社会にとっても本人にとっても危機的な状態だ。

教育指導や教育政策は「生徒は教科書を読める」ことを前提
に組み立てられている。読めない生徒が多いということは、
この前提を揺るがす事態と言える。

氏は、さらに研究調査を進め、「中学卒業までに全員が教科
書を読めるようにして卒業できる」よう取り組むという。

「ロボットは東大に入れるか」プロジェクトや、基礎的読解
力調査については、氏の著書「AI vs. 教科書が読めない
子どもたち」(東洋経済新報社)に詳しい。
この本の印税は中学生を教科書の読めるようにして卒業させ
るために使われるそうだ。

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